「100分de名著」という素晴らしいコンテンツについて書こうと思います。これは、NHKがやっている番組でございまして、私も中学生、高校生の時に学校で見ていた記憶があるんですけれども、これのテキスト版が600円とかその辺の値段で売られていて、とてもいいなという風に思っております。
何がいいかというと、例えば今回僕が読んだのは、ハイデガーの存在と時間なのですが、こういうコンテンツがないと、きっと読もうとも思わないような物語や哲学を読むきっかけを与えてくれるというところがいいなという風に思っていますし、専門家が極めて分かりやすい例を用いて解説をしてくれているので、スラスラと読むことができます。
これ例えば、もし原本を読んでいたら、前提知識がないのであれば、本当に難しくて、きっと心が折れているような感じだと思っていますが、やはり分かりやすい文章だと理解もしやすいので、読みやすいなという風に思っております。
さて、ハイデガーの「存在と時間」。大学で哲学を専攻した人なんかは分かるかもしれませんが、僕はこれを読むまで全く分かりもしませんでした。なんとなく名前は知っていたのですが、その詳細は知らずというところで、100分de名著を読んでみようという風に思ったわけでございます。
「存在と時間」とは何かと一言で言うのは、これを一読しただけではそこそこ難しいようなお題にも考えておりますし、これをどう解釈したかにもよるのですが、すごく端的に言うと、存在というものについて、ハイデガーは伝統的な考え方及びその概念を疑いですね、存在への問いを持ってきたとも言えると思っております。
もう少し詳しく説明すると、日常の世界で非本来的に存在している人間がどのようにして本来性を取り戻し、自分らしく生きることができるかをある意味追求し、考えた哲学かなという風に思っております。
すごく簡単に読むことができました。他の作品も読んでみようかなという風に思っておりますし、まさに教養をつける的な文脈において、とても有効なものだという風に思っております。