嫌われる勇気は、多分ほぼ理解できていない件について書こうと思います。嫌われる勇気というのは、日本のベストセラーなわけですけれども、どのくらい売れているかというと、確か数百万部は軽く売れているわけですね。これはアドラー心理学を、哲人と青年が対話を通じて、読者の皆様も含めて理解しようというような話なんですけれども、この10年前ぐらいのベストセラーを今更に読みました。当然、存在自体は知っていたものの、今それを読んでみてですね、本の内容自体は、極めて読みやすさはあったと思います。
ある意味、小説みたいな感じで対話をなぞっていくわけですが、本当に読み終わったところでですね、振り返ると、アドラー心理学を理解できて自分のものになっているかというと、なかなかどうかなというふうに思っています。とはいえ、いい感じの本なので、感動はするんですよね、読み切ったみたいな。これからは自分の人生を生きるんだ、みたいな。自由を手にする勇気を持つんだ、みたいな。
メッセージは掴めるんですけれども、果たしてアドラー心理学を正しく解釈できているのかというのは、極めて謎なんですね。なので、嫌われる勇気が良かったという人には、本当に何が良かったのか、どういうところが自分で生きているのかとか、そういうことを聞いてみたい気持ちではあるんですけれども、僕の中では、だいぶまだこれって結局何なのという疑問がとても強いので、これは幸せになる勇気を読んでですね、アドラー心理学を少しでも深めていこうと思った話でございました。