内村鑑三が記した「代表的日本人」について考えようと思います。これは、もともと英語の本でして、内村鑑三ではない人が翻訳をしているんですが、かつての西郷隆盛や中江兆民、上杉鷹山など、各時代を代表する偉人について紹介していて、どれほど彼らが素晴らしい仕事を成し遂げたのか、というのが書いてあります。
それぞれの具体的なエピソードというのは、各個人のものに当然よるのですが、果たしてこの共通点、つまり彼らの魅力というのがきっと共通してあるよね、という話だと思っていて、僕は西郷隆盛と上杉鷹山のパートしか読んでいないんですけれども、少なくともこの二人に限って言えば、とにかく人のことを考えていたということを、自分の私利私欲にあまり必死にならず、例えば上杉鷹山であれば、当時の米沢藩の農民がどういうふうに豊かになるのかというところを徹底的に考えて、時に自分の財産を公共のために投資していたと、これは西郷も一部そのことがあったような、なかったようなという感じなんですが、後輩思いというか仲間思いというか、そういうところが、ずば抜けていた二人かなというふうに思っておりますと。
僕は結構歴史が好きで、それこそ今は、いろんなAIとか出てきていろいろ目まぐるしく変わっていますけれども、人間の情とかっていうのはやっぱり変わらないわけですね。まあ、きっと過去偉人だった人は、そこそこの確率で、いつの時代を生きようと偉人であるというところは変わらないわけで、徹底的に、過去の偉人のエピソードやエッセンスというのは入れていきたいなというふうに思っていたりもした話でございました。