売り切れることはなぜ大事なのか、消費者の視点から考えてみようと思います。 近年ですね、売り切れるものとは何かというとですね、 具体的な例を挙げると、僕は1個スニーカーがあるかなというふうに思っていますと、 例えばですね、Nikeのスニーカーというのはですね、本当によく売り切れる商品でございまして、 それが結局二次流通で販売されることになるんですけれども、 過去においてはですね、例えばワンピースの漫画のようなものも、 そもそも供給が少なかったにもかかわらず、需要がたくさんあったので、 すぐ売り切れるようなことになっていましたと
ではですね、事業者側からするとですね、売り切れるアイテムが、 消費者にとってなぜ売り切れている必要であることが大事なのかということなんですけれども、 よく考えるとですね、売り切れるということはある意味では、 人気があって希少なものということなんですね。
人気があるということは、それはいいんですけれども、 人気があるけど供給がたくさんあるものというのもまた一方でたくさんあるじゃないですか。 例えば、そうですね、僕が普段使っているiPhoneとかMacというのは、 確実に人気なんだけれども、ある程度一定の供給はあると。
人気なけれども売り切れるというのは、売り切れるのがなぜ大事かというと、 ある意味では、消費者の間でこれが金銭的価値があるというふうに、 ある意味認められた証みたいな感じなんですね。 つまり売り切れるということは、みんなが欲しいと思っているということなので、 みんなが欲しいものについては、自分が買っても間違いないし、 あるいは経験をしてもきっといい経験になるみたいなイメージがつきやすいということですね。
それだけではなくて、そのブランドへの憧れみたいなものもあると思うんですけれども、 一時流行ったsupremeという、1994年にジェームズ・ジェビアがアメリカで設立したスケートボードのブランドなんですけれども、 これはよく売り切れていて希少性があって、それがなぜ人気なのかというと、 街中で着ていると、あの売り切れている人気のシュプリームだというような想起を獲得することができますし、
何よりも売り切れているのであれば、俺も欲しいというような感覚になるような気がしているんですね。 ある意味では売り切れということは、その価値の信頼性があるみたいな感じのことなので、 消費者はきっとそれがかっこいいとか、そういうことを実はそれほど考えることなく、そういう理由で欲しくなっているのかなというふうに思っておりました。