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人はなぜ知識を忘れることを恐れるのか

外山滋比古先生の「おとなの思考」について書いていきます。人はなぜ忘却を恐れるのかについてということですね、僕たちはですね、いろんなことをなるべく忘れたくないなというふうに思っているわけですね。

これはなんでそう思うかというと、一個はまず学校の教育というのがあるかなというふうに思っていますと、 基本的に日本において、お勉強というのは何が評価されるかというと、 すごく端的に言ってしまうと、いろんなことを覚えていた人が評価されるわけですね。 昨今は、といっても全く詳しくないんですけれども、 多分、大学入試とかもですね、うまく考える能力みたいなのが評価されたような試験に一部なっているのかなと思いつつ、 まだまだ知識偏重的な思考というか考え方というのは変わっていないというふうに思いますと。

なので、そういった経験が基本的にみんなあるからこそ忘れるということを極めて恐れるわけですが、 いわゆる知的、知識がありすぎることは何がダメにするかというと、 余白がないのに考えるスペースがなくなるということですね。 大人の思考法は何かというと、外山先生に言わせるのであれば、 知識をもってして考えることというふうに説いていますと。

外山先生の本はですね、僕は思考の整理学を中学3年生のときに読んでですね、 そこから何冊か読んでますと、そして僕の大学の親友ですね、京都大学にいるんですけれども、 彼も非常に外山先生のことが好きでですね、たまに話なんかもするわけですけれども、 とにかく忘れることを恐れてはならないということを彼は常に説いているかな、というふうに思っていますと。

1個もう少しパラフレーズすると、リフレッシュするということだと思うんですけれども、 これは過去哲学者とかがたくさん歩いていたり、散歩するとリフレッシュした気分になったりとか、そういうことなんですけれども、 我々はですね、もう言うまでもなく情報という波に溺れまくっているのでですね、 捨てるということがもしかしたら一番大事なことなんじゃないかなというふうに、 ざらっと読んで思っているという話でございました。

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